#348 2013年3月8日(金)
遥か繋がる未来へ向けて。それぞれの闘い。
一昨日、南三陸の敬(タカシ)から電話があった。
電話の前に届いたメールには今の思いが切々と綴られていた。
敬はビーツのローディー満の昔からの親友で、
二人は昔「INNOCENT DAYS」というバンドを組んでいた。
俺もかれこれ15年以上の付き合いになる。
満は南三陸の歌津出身、敬は志津川の出身で、
二人とも震災の津波で実家と身内を失っている。
他の南三陸の仲間達も同様で、遅々として進まない復興の現状に
苛立ちや疲れ、それぞれの葛藤や懊悩を以前にも増してよく聞く。
彼らが去年立ち上げた「南三陸INNOCENT DAYS」は、
それぞれの抱える事情等もあってなかなか具体的な活動に
踏み出せなかったのだが、なんとか秋を目標に動き出したいとのこと。
今週末に仲間内での集会を開くそうだ。「さとみ」満杯だな。
物事は、出来るか出来ないかではなく、やるかやらないかが全て。
やると決めたらやるだけ。目標を持つことは日々の活力を増す。
まずは最初の一歩から。秋にみんなで思いっきり笑えたらいいな。
そんな彼らが、ある意味目標というか一つの指針にしているのが
岩手県大槌町の「大槌STANDING STANDING」の面々だ。
http://www.facebook.com/pages/%E5%A4%A7%E6%A7%8C-STANDING-STANDING/206491949419346?ref=stream
大槌STANDING STANDINGのみんなは実際に全くのゼロの状態から
(いや現実には多大な被害のマイナスの状態から)一歩一歩を積み重ね、
「大槌ありがとうロックフェスティバル」を実現させ成功させた。
圧倒的な前向きさと心の強さ明るさに裏打ちされた彼らの行動は、
フェスだけに留まらず、現在もメンバー各々活き活きと動いている。
写真の1枚目から4枚目が去年10月に行った時の南三陸(志津川)で、
5枚目から10枚目が去年の年末に行った時の大槌でのもの。
集合写真は、いつも行く仮設商店街の焼き鳥屋「七福」。
子供達とのは「宴ライブ」をやった、瓦礫で作られたBAR「ape」。
男二人が写ってる写真は、ロックンロール漁師こと阿部力(ツトム)と、
このとき初めて大槌に連れて行ったBACKLASHのマサキ。
二人が立っているのはツトムの家の跡地。ツトムは大槌の漁業を担う男。
この地区は赤浜といって、大槌の漁業の基幹地。すぐ正面に蓬莱島を臨む。
蓬莱島とは最近CMで流れているひょっこりひょうたん島のモデルの島だ。
写真の奥に写っているログハウス風の建物は、大槌随一のシェフにして
若手のホープ木村省太が先月開店したイタリアンの店「BARLITO」。
工事中に寄ったけど、オープン以来連日大盛況だそうで、本当によかった!
ツトムとマモチャンにプリズナー11の幸太の三兄弟、シェフの省太や、
震災直後の一番最初にメールをくれたキミオ(古舘王士)等が赤浜出身だ。
そのキミオは今「大槌の感謝の気持ちを伝えたい」と全国を旅している。
「THANKS ON THE ROAD」と銘打ち、サンクスカーで全国を飛び廻っている。
今は九州に滞在中で、連日様々な人達と出逢い交流を深めている。
それは昨日今日の思い付きではなく、随分前からキミオが熱く語っていた事。
本気の思いは行動になり、本気で行動するから人の共感を呼ぶ。
今日はまたアクシデントで大変みたいだけど、キミオなら大丈夫。きっと乗り切る。
とにかく道中の安全と、この旅が素晴らしい旅になることを心から祈ってるよ。
https://www.facebook.com/ThanksOnTheRoad
311。震災から丸2年が経とうとする今、それぞれの思い、それぞれの闘い。
何処にいても繋がっているこの空の下、誰もが今を刻んで生きている。
懸命に生きたいね。情熱を持って未来へ向かって。己の精一杯をぶち込んで。
さてと!ビーツはツアー初日の横浜まであと1週間に迫った。
リハも始まり、メンバー全員でガッツリ音出し。臨戦態勢に入ったよ。
アルバムのブックレットもデザイナーRYUJI入魂の仕事っぷりで無事完成。
MVも高原秀和監督入魂の第一弾が完成し、発売告知MVもアップされた。
本当にいろんな人のおかげ様で物事が成り立ち、思いが形になってゆく。
感謝の念と共に、これからますますガンガンいくよ。
まずはツアー開幕戦3.17横浜BAYSISで会いましょう!
ツアーとアルバム、めちゃくちゃ楽しみにして待ってて下さい!
☆アルバム発売告知MV http://www.youtube.com/watch?v=9nPwaHGZRic
☆Short Version http://www.youtube.com/watch?v=nAOnfubIGMM
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