OKI'S DIARY 2006
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#159 2006年8月30日(水)

開演直前のステージ裏。会場BGMの「TOMMY GUN」とビーツコールが聴こえている。
ステージに上がるらせん階段の薄闇を淡い明かりが照らす。
薄闇の夜を照らす白い月明かりのよう。
外の全ての世界や時間の流れと遮断された全く別の世界にいるような、
とても静かで温かく優しく穏やかで、時が止まったような不思議な感覚。
そうだ、一瞬とも永遠ともつかない、あの言いようのない静謐な感覚。
BGMが終わりに近づき音量が上がる。ビーツを呼ぶ声もいっそう熱を帯びてくる。
BEATSMANIAのオープニングSE「マリアッチの歌」が大音量で鳴り響く。
さあ、始まりの時間だ。静寂から歓喜の祝祭へ。薄闇の夜から眩い光に満ちた世界へ。
らせん階段を昇りステージへ。扉を開く。俺達は光の中に飛び出す。

ロックンロールは楽しくて嬉しくて強くて優しい。
誰もが併せ持つ弱さや脆さや強さや優しさを、まるごとひっくるめて想いを込めて歌う。
自分や誰かの胸に響き、心に届き、魂を揺さぶり、鼓動は強く脈打つ。

今年のBEATSMANIA。3本で延べ64曲を演奏した。披露したレパートリーは44曲。
数年ぶりにやる曲もどの曲も今を生きる中でそれぞれが活き活きと生きている。
各日の選曲はセットリストのページにアップ。それぞれ硬軟取り混ぜた独自のメニュー。
BEATSMANIAならではの遊び心も所々織り交ぜつつ、それぞれ素敵な夜を過ごせたことに感謝。
いつものことながら、ライブを楽しみに集まってくれる全ての皆さんに感謝します。ありがとう。
再来週には新宿LOFT30周年記念のスペシャルワンマンも控えてる。またすぐに会えることが嬉しい。
今度のLOFTは、BEATSMANIAとはまた全く違った曲達を用意しようと企んでる。
ビーツが初めて新宿LOFTのステージに立った1987年のライブを再現するような、
そんなセットリストを思い切り並べてやろうかと。期待して楽しみにしててください。

まだまだ夏の陽射しと暑さに満ちていた広島と大阪の旅を終えて戻ってきたら、
東京はすっかり涼しく過ごしやすい秋の風情になっていた。
帰りのハイウェイから見た高く晴れ渡った青空には、もくもく膨らんだ入道雲と、
薄く涼やかに割れたうろこ雲が、広い大きな空を楽しむように仲良く同居していた。

季節はゆるやかに巡る。夏の終わりのこの時期に、感じることは山ほどある。
短い夏の終わりを知る、風が舞う日。
だが真夏の少年は未だ疲れを知らず、終わらない夏を生きる。冒険を繰り返す。
穏やかで優しい風。晴れた日も苦い日も、どこにいても、どんな時も、感じることができる。
またすぐに新しい旅が始まる。何度でもまたあの眩い光の中に。共にこの身を投じよう。
鳴り止むことのないロックンロールを。まずは9月9日新宿LOFTで。
そしてまたどこかの街で会いましょう。全身全霊、止まらぬ魂と気概をビートに込めて。


     

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