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#123 2005年3月9日(水) 『ETERNAL ROCK』リリースまであと一週間
いよいよ来週、アルバムとDVDがリリースになる。来週末からは春の全国ツアーもスタートする。いよいよ本番が間近に迫ってきた、って感じだ。DOLLやRooftopのインタビューにも出てるとおり今回は、あらためてファーストアルバムを創るんだ、くらいの気合を入れて臨んだ意欲作。是非手に取って聴いてもらいたい。(余談だけど「DOLL」のビーツが載ってるページを一枚めくるとROBINでムタ君[=敦の前のビーツのドラマー]が載ってるね。)
今週はラジオやJUNGLE LIFEの取材などもこなしつつ、ツアー用のリハーサルも本格化する。ここ最近の東京は暖かい日と寒い日の気温差が激しくて冬と春とが行ったり来たりしてるような気候。季節の変わり目のこの時期、特に体調には注意しないとね。気合入れていくよ。
<プロダクションノート:前回の続き>
11月下旬にリズムトラックを録ったあとしばらくまたツアーが続き、12月の下旬から再びレコーディングを再開した。第2クールは「パワーハウス」というスタジオでギターダビングやボーカル録りの作業。暮れも押し迫る頃まで連日スタジオにこもりっきりで集中的にやった。このスタジオも昔からよく使っている老舗のレコーディングスタジオだ。最近だと「拳を握って立つ男」や「SPIRIT
OF COMBAT」をここで録ったし、昔ならアルバム『SPIRITUAL
LIFE』の「街の灯」「GOD BLESS YOU」「ZERO」「葛藤」とか、アルバム『LOVE,LIFE,ALIVE』の「愛しき日々よ」のアコギやバイオリンとか数曲のダビングでもこのスタジオを使っている。しかし何と言ってもこのスタジオは自分にとって“初めて本格的なレコーディングをしたスタジオ”という点で思い入れが深いスタジオなんだ。そう、実はメジャーデビュー前に作った『BEATNIK
ROCKER』を録ったのがこのスタジオなんだ。大昔の話で恐縮だが1988年2月の事だ。当時はまだ東京に住む直前で、初の新宿ロフトワンマンの前後3日間で6曲全部録り終えてミックスまでやるという強行軍だった。その当時ここは「スターシップスタジオ」という名前だったんだけど、当時から雰囲気も建物や佇まいもずっと変わらない良い感じのスタジオだ。ちなみに俺の家からは車で10分もかからない程の近さで、その点でもありがたいスタジオでもある。今回のレコーディングでは、ビクター302スタジオでのベーシックトラック録りに続いてここでの作業も非常にうまく事が運んだ。思い描いた音のビジョンやアイデアが実にスムーズに且つ濃密に形にできたというか。実際の作業は、サウンドアレンジに掛ける時間も含めればかなり根を詰めたシビアなものではあるけど、とにかく充実感いっぱいの仕事が毎日やり通せた。まさにモノを創る喜び、意義ある時間の連続だった。
<以下、次回に続く>
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