OKI'S DIARY 2004
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#94 2004年2月18日(水) 『REBEL SONGS』完成 その3

前回のダイアリー以降、少しは一息つけるかなってつもりでいたのだけれど、まだ引き続きアルバムリリース関連の仕事があれこれあって相変わらず慌ただしい日々を過ごしていた。ポスターやフライヤーもなかなか気合の入った良い感じに仕上がって、来週中旬か月末頃には各地のライブハウスなんかで目にする事ができると思うので楽しみにしていてください。あっ、でも当然ジャケット写真も載っているので、アルバム発売当日まで楽しみを取っておきたいって人は目にしない方がいいかも知れないね(笑)。そういえばついに、ジャケットの絵の正解のメールくれた人いましたよ。さすがに(俺も見てみたい気は凄くするが)“阪東とヒロミ達のバンドがビーツをやってる絵”ってわけにはいかないけどね(笑)。さすがにそれは頼めないよね、高橋の大事なキャラクター達だもの。それにあくまでも“ビーツの20年を象徴するもの”の絵だから。まあ、いずれにせよ凄く渋いジャケットに仕上がってるのでそちらも是非楽しみにしといて下さい。
さてそんな中、忙しい合間をぬってボクシングの試合を観に行ってきた。畠山昌人という日本ライトフライ級チャンピオンの応援だ。以前から人づてに、彼が昔からのビーツファンだという事は小耳に挟んではいたのだけれど、去年の札幌ライブの時に楽屋に挨拶に来てくれて初めて直接会う事が出来たんだ。噂どおりの熱く真っすぐな男で、初めてビーツのライブを観に来たのは1994年、なんとまだ彼が小学6年生の時だった(!!)という筋金入りのビート二クス。札幌のライブでは以前からよく見かける顔だったから「ああ、やっぱりお前がそうだったんか〜!」という感じで、しかも結構な昔からビーツのファンクラブに入っていてくれてて今もしっかり継続中の現役会員No.1415だそうだ。なんか凄く嬉しいよね、そういうの。で、試合は終盤の猛烈な連打で見事な逆転勝利。序盤から中盤にかけて老獪な相手選手にペースを握られ、なかなか自分のボクシングをさせてもらえない苦しい展開だったのだけれど、もう後がない所まで追い込まれてからの、終盤8ラウンド後半から特に最終10ラウンドに見せてくれた魂が炸裂したような猛烈な反撃は、凄く心に響いてくるものがあった。後がないぎりぎりの所に追い込まれた時に、折れない心を持っているかどうか、折れそうな心を奮い立たせて闘う事ができるかどうか、男には結局それが全てなんだって事をあらためて教えてもらった気がした。しびれたよ。まさに文字通りの“拳を握って立つ男”の姿を見せてもらった。のるかそるかの場面で下を向かず、前を向ける男だけが道を切り拓いていけるのだとあらためて強く思う。下を向くやつに明日は来ない。歯を食いしばり全身全霊、己の全てを賭けて闘う男の姿ほど美しいものはない。そして、自分の道を信じて全速力で今を駆け抜け、走り続けている若者の姿ほど美しいものはこの世にない、と思う。
この夜はあまりにも気分が良かったので、同じく応援に来ていた高橋ヒロシを半ば無理やり付き合わせ(?)朝まで新宿で飲み倒したのでした。本当に、最高の男達と過ごした最高の夜だった。

     

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