OKI'S DIARY 2004
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#91 2004年1月25日(日)

ツアーファイナル新宿LOFTのライブから一週間。しばらくその余韻が抜けないほどLOFTは素晴らしい夜だった。まさにお客さんとの一体感というか,言葉にできないほど真っすぐで気持ちよかった。ありがとう。心から感謝しています。
去年の秋から続いてきた「NAKED HEART NEVER DIE !」ツアーもこれで無事終了した。“むきだしの心は死なず”…。一本一本のライブにそれぞれの一夜限りのドラマがあり,強く印象に残るライブも多かった。広島ヒストリーライブはもちろん,市川GIOのラストライブや年明け1本目の名古屋…,機材トラブルのおかげで逆にスペシャルな夜になった札幌・・・,豪雨の高知…,熊谷GET TOUGH!…1本づつ挙げればきりがないが,このツアー全体を通して,なんというか,“俺たちはライブに集まってくれる人達ひとりひとりの「人生」と向き合っているんだなあ”というような思いをあらためて強くした。と言えば大げさに思われるかもしれないが,客席にいる人達ひとりひとりに当然それぞれ別の人生があり,それぞれ背負っているものがあるわけで,そんな別々の人達がたまたま“歌”というものを通して同じ時間と空間を共有する“ライブ”というものは実は本当にとても凄くて特別なことなんだよなあ,という思いをあらためて強くしたというか。
と言うのも特にオフィシャルサイトのアドレスが変わってから,寄せられるメールの数が飛躍的に増えていて,ライブの感想やそれぞれの思い入れの強い曲に関するエピソードなんかと共に,中にはその方の人生にまつわる深いエピソードや,その人の人生の中でのビーツの音楽との関わりを綴ってあるものも多く,読んだ俺達自身が逆に勇気付けられたり,力をもらったり,少しの誇りを持てたりするようなものも多くあって。もちろんライブに来れる人ばかりではないし,実に様々な方からビーツの音楽への深い思いや熱い思いをたくさん寄せて頂いている。そんなこともあって,よりそんな思いを強くした。よりファンの方を近くに感じることができるようになれたというか。
今回のツアーで歌った曲のうち,特に久しぶりに歌った「アウトサイダー」や「LIKE A ROLLING STONE」など,自分がまだ10代の頃に書いた蒼く幼かったナンバーが,自分達がいい大人になった今だからこそ,むしろあらためて胸に響くものがあったりとか。他にも「ワンダフルライフ」や「突然,夏の嵐のように」しかり…。何度もライブのMCでも言ったけど“胸の真ん中にある思いが消えなければ,たとえ時が経っても「歌」というものは色褪せることはないんだ”とあらためて強く感じることができた。結成20周年の節目の年の年明けライブのオープニングに敢えて「約束できない」を選んだのもそんな思いの延長だったと思うし,そんな思いの中からまた「拳を握って立つ男」という新しい歌も生まれてきたのだと思う。…これから先この歌も含めてまたいろんな歌が皆さんに育ててもらい成長してゆくことになるのだろう。なんと素晴らしく有難い事だろう。胸の真ん中にあってけして消えないさまざまな思い…,“目隠しされてここまで連れてこられたわけじゃない”、“強くなれ”、“心を折るな”,…さまざま思い…,俺はこの先も自分が感じることを,感じたままに自分の言葉で歌い続けていくだけだ。
そんなわけでビーツの2004年は,なんというかとても清々しく充実した気持ちで幕を開けさせてもらうことができました。ベストアルバム『20th ANNIVERSARY BEST 1984-2004 ★REBEL SONGS★』のリマスタリングなど諸々の作業も今週いよいよ佳境を迎える。3月10日のリリースまであと約6週間。20thアニバーサリーのツアー開始まではあと約2ヶ月。まだ少し先だけどベスト盤もツアーも大いに楽しみにして待っていてください。何度も言うけど,2004年,共に楽しみの多い素敵な年にしていきましょう。

     

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