OKI'S DIARY 2003
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#77 2003年6月22日(日)  ツアー終盤戦レポート#2

  6月7日札幌。当日移動のため朝から羽田空港へ。この日はタイムスケジュールがとてもタイトで午前6時起き。10時過ぎの便に乗り昼頃北海道に到着。千歳空港から札幌市内までは現地調達した車で約1時間ちょっとのドライブ。涼しく晴れて気持ち良い。ライブハウスに着きリハーサルを終えて、午後4時頃ホテルで一息つく。街へは出ず本番に備えしばし休息。ライブは夜9時前頃にスタート。この日は新曲「つながった空の下」をバンドアレンジで初めてやってみた。他の場所ではどこでもやっていない。フルセットを終え、アンコールを終え、ライブが終わったのが10時半過ぎ。ホテルに戻り一服しシャワーを浴びたらもう午前0時。翌朝も早いのだが、ライブをやった夜は頭も体も興奮しているのですぐには眠るのは不可能だ。軽く寝酒でもあおろうとうちあげに顔を出し、スタークラブの面々と労をねぎらいつつ、ホテルに戻って寝たのが午前3時だった。

  翌6月8日。少しうとうとしただけで午前5時半起床。6時にホテルを出て千歳空港へ向かう。7時過ぎに空港に着き朝飯を食って8時過ぎの便で羽田へ。北海道滞在わずか20時間とはなんともったいない!
  羽田へ到着後、しばらく時間をつぶした後、昼前に日比谷の野音に入った。この日の東京は見事なまでの快晴。野音の青い空と緑が目にまぶしくクラクラきた。すでに気温は30度を超えており、朝方10度ほどだった札幌とはその差20度以上。寝てないせいもあるけど、そりゃハイにもなるってもんよ。ちょうどダウンタウンブギウギバンドがリハーサルをやっていたので、しばし懐かしい名曲の数々を聴きながら雰囲気に酔う。リハ後、この日の主宰者である相原誠さんと話しこんだり、宇崎竜童さんに紹介してもらったりしつつしながら本番を待つ。誠さんはダウンタウン〜の初代ドラマーで、15年ほど前から新宿2丁目でバーをやっていて、俺はデビューしてわりとすぐの頃からよくその店に飲みに出入りさせてもらっていたので22の頃からなにかと可愛がってもらって今日に至る。(草野球もその店のチームだし。)そこで今回も共演したARBの凌さんとか元キャロルの内海さんといったミュージシャンやいろんな役者の人、映画関係の人とか友達、知り合いと出会う機会に恵まれた。その店からのつながりで新宿歌舞伎町・ゴールデン街界隈に友達や知り合いも増えたというわけだ。ダウンタウン〜は我々の世代にとっては知らぬ者はいないビッグネームだが、たとえ知らない人でも「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」や「スモーキン・ブギ」くらいは聴いたことがあるだろう。うちの実家にはこのへんのシングル盤がいまだにある。「身も心も」なんかは酒を飲んだら欠かせない大好きな曲でもある。それにしても30年近くも前に聞いていたあのダウンタウン〜と21世紀の今、それも野音で一緒にやる機会が来ようとは、なんてロックは、音楽は素敵なんだ!と思う。ビーツの本番は、願いどおり青く澄んだ空の下。ひたすら気持ち良かった。歌声がどこまでも空に突き抜けていくような野音のあの感覚は本当に最高だ。この日は古い知り合いや、いつも夜にしか顔を合わせることがない新宿界隈の友達もたくさん来ていたので、本番終了後はごきげんな昼酒をあおりながらただただ音と雰囲気を楽しんだ。終演後は新宿に流れ結局翌朝7時過ぎまで飲みっぱなし。演るのも観るのも飲むのも楽しい最高の一日だった。

  そして6月15日渋谷。「SPIRIT OF COMBAT〜」ファイナル。このツアーでやってきたことの集大成というか、ビーツもお客さんも互いに微塵も余力は残さない、まさに完全燃焼といった感じのライブだった。この夜は、ごく一部ではあるがファンの人と触れ合える時間が持てたのも楽しかった。こうして春のツアーも無事にファイナルを終えることができた。ありがとう。各地でライブに来てくれたお客さん、スタッフ、関係者に感謝しつつしばしの休息。7月には「吟遊詩人のように」での弾き語りライブ、そして8月には「BEATSMANIA」とまた楽しみなライブがある。しばらくの間リフレッシュして夏のライブに備えよう。


     

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