OKI'S DIARY 2003
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#75 2003年5月23日(金)

いよいよツアー終盤戦がスタート。今週から4週間は毎週末どこかの街でライブということになる。ここ3週間ほどしばらくゆっくりしていたせいでなんとも体がうずうずする。早く動いて跳ねて歌いまくりたい気分だ。やっぱり自分にとってステージほど楽しい場所はない。広島と福岡ではスタークラブも出る関係でリハーサルを終えてから本番(ビーツのライブスタートは午後8時20分予定)までの空き時間が長いので、特に広島の街はしばらくゆっくり歩いてないこともあり、もし天気がよければちょっと川でも眺めながら街をぶらぶらしてみようかななどと思ったりしている。

シングル盤はなんとかぎりぎりセーフで無事納品されたということで一安心。まさに出来たてのほやほやだ。あらためてCDで聴いてみたが仕上がりがとても自分好みだった。なにより思いや意志が音に強く溢れているのがいい。バンドでプレイした2曲ももちろん最高なのだが、まったくの弾き語り一発録りで一切なにも手を加えていないバラード「つながった空の下」はまさに剥き出しの何も纏わない声と歌そのものでこういうものを刻み込めたということがいち歌い手としてはこのうえもなく嬉しい。まさにこの声あってこそのこの歌なのだなとあらためて強く思った。

それにしても今さら言うまでもないことだが、自分の思いや意志を自分の言葉で、声で、歌で、そしてなにより自分達の音で自由に表現でき得るロックの世界のなんと素晴らしいことか! 身をもって体験すればするほどその素晴らしさにやられ、ますますロックが愛しくなる。“ロックンロールに続く道”には確かにささやかな、でも確かに強く揺るぎない灯りがともっているんだよ。

     

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