SPIRITS of JOE STRUMMER CONTINUE!!!

 ジョーストラマーの死。それはあまりにも突然であまりにも大きな出来事だった。あの日、あの最悪のクリスマスに味わった悲しく深く複雑なさまざまな気持ちはあれから2ヶ月近くが過ぎた今でもまだ胸の奥に残り消えることがない。
 十代の前半からリアルタイムでクラッシュに夢中になりどっぷりとはまった。クラッシュ解散後もジョーのソロワーク、映画もサントラも、そしてメスカレロスまでずっとリアルタイムで追いかけてきた。ジョーの音楽はもちろん、その発言や生き様、そういったものすべてに憧れ、リスペクトし続けてきたこの25年あまり。そんな俺にとってジョーの突然の死は受け入れがたい悪夢としかいいようのないものだった。だがそれと同時に、今この時代に現実に30代後半を生きている自分の音楽人生におけるさまざまな思いともリンクして、この2ヶ月間実にいろんな大切ないくつものことをあらためて深く見つめ考える時間を与えてくれることにもなった。
  ジョーの残したメッセージ。今を生きること、DIYの精神、自分の可能性を信じること、そしてなによりも常に前進し闘い続ける姿勢(アティテュード)。そういった大切な精神を受け継いだクラッシュチルドレンが世界中にいる。紛れもなくそのうちの一人であり現実に今を生きている俺はビーツとして今後も真摯なメッセージを発信し続けていくしかない。ジョーが俺に直接くれた言葉「ROCK LOVE + LUCK FOR YOU」を胸に抱き、心の底から叫びギターをかき鳴らして歌い続けてゆくだけだ。
 ジョーの残した音楽は消えない。そしてその精神を受け継いだ者たちがここにいる限りジョーのスピリッツが消えてしまうこともない。

2003年2月  OKI (THE STREET BEATS)