OKI'S DIARY 2020
このペ−ジはOKI自らが綴るコ−ナ−です。内容は随時更新されます。OKIが発信する生のメッセ−ジを感じて下さい。
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#669  202047()
『生きた証を残す旅』発売前夜。緊急事態宣言の夜に。

前回のダイアリーから一週間、漸く出された緊急事態宣言。遅きに失した感は
否めないが、それでもこの先1ヶ月、大都市の人々の行動抑制に一定の効果を
示すならその価値はあるのだと信じたい。一人一人が自分の行動に責任を持ち、
身勝手な行動を厳に慎まないかぎり、本当にコロナ感染拡大は収束しないまま
どころか爆発的感染に至ることになるだけだ。その前に医療が確実に破綻する。
個人的には、都市封鎖しないままの環境で実際どれだけ今の緩すぎる都会人の
危機感の無さを意識変えすることができるのか?と危惧する思いもあるのだが、
何にせよまず自分自身が己の行動にいっそう責任と自覚を持って身を律したい。

既に今日明日の経営も立ち行かなくなる程の大きなダメージを被り、血の涙を
流している個人経営の経営者は飲食店や旅行業をはじめあらゆる業種において
ビーツのリスナーの中にも実際たくさんいる。我々も含めてだが、社会全体の
安全や公共性を第一に考えて、ほんの微力でもコロナ収束に貢献しなければと
いう思いで、個人的な事情や私利私欲は当然捨ててこの局面に向き合っている。

その痛みや思いを、ごく一部の身勝手で非常識な人達の無責任な行動によって
踏みにじられるのは悲しいし苦痛だ。こんなご時勢でも抜け駆けや意味不明の
理屈をこねて事を強行する人達というのは世代を超えて実際いくらでもいる。
若者だけの話ではなくご老人であろうが自分本位に振舞う輩は巷に溢れている。
要は「今は自分が試されている時」、そう思うことだ。どう生きるかという話。
例えばこの機に乗じて一目散に東京脱出するような人は地方で石を投げられる
くらいは覚悟した方がいい。特に震災の時福島の避難民を差別したような輩は。
俺にしても今いつもみたく東京ナンバーの車で地方を訪ねたりド田舎の山奥を
走ったら同じ目で見られるだろう。悔しいが今は旅に出ず一人STAY AT HOMEだ。
「今は自分が試されている時」――己に恥ずかしくない自分でありたいと思う。

世界中がコロナで大変な今。みんな音楽どころの話ではないのは百も承知だが、
そんな中、48日ついにニューアルバム『生きた証を残す旅』が発売となる。
実際には緊急事態宣言と今年最大のスーパームーンの今夜聴く人も多いだろう。
俺達にとっては凄く大切な作品で、例えば仮にこれがビーツの遺作になっても
一向に構わないと思えるほど、今の全てを刻み込んだ作品を作ることが出来た。
そこまで言い切れる程の会心作と思っている。悲壮感めいたりは勿論一切ない。
作品全編がとても心地良い穏やかな音と歌に溢れていて、優しく強く包み込み、
心暖かく癒され、やがてじんわり明日への力が湧いてくるようなそんな作品だ。

音楽は俺達に力をくれる。俺はそう信じて音楽を作り続ける人生を歩んでいる。
聴いてくれる人を力づけたり励ましたり癒したりする、そんな音楽を届けたい。
MUSIC GIVES US POWER」――音楽は俺達に力をくれる。今は部屋で胸に刻む。
にしてもまさか発売日が緊急事態宣言発出と丸かぶりになる状況になろうとは、
作品を作った頃には夢にも思わなかった。現実とは常に予想の上をゆくものだ。
昔から一貫して歌っているが「約束された明日なんてない」改めてそう思う。
今回のアルバムにも改めて「約束された明日なんてない」と歌う歌詞がある。
要は、だからそのうえでどう生きるか、どう覚悟を決めて生きるかを歌うのだ。

コロナにしても必ずいつかは収束する日が来る。ワクチンにせよ治療薬にせよ
今はまだ仄かに遠く見える灯りにすぎないにしても、いずれはその「いつか」
が必ず来るのだと信じて、今できることを模索し己のベストを尽くしたい。
医療従事者の方々はじめヘビーな現場の方々には感謝とリスペクトあるのみだ。
寝る間も削り本当に大変と思うし、俺達が足を引っ張るわけにいかないだろ?
誰も人生の替えはきかないし、他の誰かの人生を肩代わりすることもできない。
誰もがそれぞれの立ち位置でそれぞれの場所で真摯に生きること。それが全て。
積み重ねるその現実がすなわち、誰もが自分の人生を生きた証を残す旅である。
功を成し名を残すも市井に埋もれて終わるも、そんなことは問題ではないのだ。
人生に貴賤はないが、己が何か少しは人の役に立てたかどうかだけは拘りたい。

ニューアルバム『生きた証を残す旅』。いまだ全く飽きることなく何度も何度も
聴いているが、あまりの心地良さに途中で眠ってしまうこともしばしばある。
すごく良い意味で。特に仕事で疲れて脳が癒しを求めている夜などは効果絶大。
実に心地良く深い眠りに誘ってくれる。今まで36年音楽を作ってきてこんなに
心地良く心が安らぐ作品を作れたのは本当に初めてのことだ。凄く嬉しく思う。
だからお薦めは一日の終わりに、寝る前に聴くこと。なかなか作品の最後まで
たどり着けなかったとしてもそれはそれでよかろう。楽しみがまた明日も続く。
なにせ56月もライブ開催は厳しそうな情勢に日々なりつつあるのは確かだ。
勿論いつかまたライブがやれる日が来ると信じているが、見切り発車はしない。
今はまずこのアルバムをじっくりたっぷり楽しんで味わってもらえたら幸いだ。
そして、聴く人達の力や癒しや励ましに少しでもなってくれたら至上の喜びだ。
この先も俺は嘆かないし絶対に諦めもしない。共に前を向いて凌いでいこう!

追伸。新宿LOFTの広報誌「Rooftop」の休刊が決まった。WEB版は継続されるが、
一種の音楽誌として長年愛されてきた誌面版はLOFT44年の歴史で初めて
休刊という事態を迎えた。ビーツが表紙の20204月号が現状最後の誌面版だ。
1987年秋に初めてビーツの名前が「Rooftop」誌面に載った時の喜びは忘れない。
全国のライブハウスが休業し実際お客さんが誌面版を手にする機会がゼロの今、
俺達的にも広告費が水の泡になって勿論痛いは痛いのだが、それ以上に寂しい。
コロナが収束していつかまた「Rooftop」誌面が復刊することを切に願っている。
今回も編集長の椎名さんに実に読み応えのある記事にして頂き心から感謝です。
音楽業界もみんな苦境だけど、共になんとか凌いで生き抜いていきましょう!
Rooftop4月号(LOFT PROJECT フリーペーパー)
表紙&カラー3ページに渡りOKIインタビュー記事掲載

41日発行  全国の主要ライブハウス等で無料配布
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