#507  2017年3月10日(金)
3.11から6年。

明日は3.11。震災から6年が経つ。が、世間はもう何事も無かったかのよう。
世間一般の風化の早さに驚く。こんなんでいいはずないのにね。
もちろん日々様々な事件や大きな出来事が次々起こるし、3.11以降も
去年の熊本をはじめ大きな地震や深刻な災害が毎年のように起きている。
それら全部含めて、伝える側と受け取る側双方の意識が、ただただ情報を
消費するだけみたいな感覚に慣れきってしまう社会ってのは怖いなと思う。
情報の捨拾選択は個人の意識次第だけど、とは言え社会や時代の空気を
醸成する一端は間違いなくマスメディアの力ってのは大きいわけだしね。
忘れてはいけないことだし、風化させてはいかんことだよね。

俺が知る限り、被災地の友人達の暮らしは何ひとつ楽になってない。
当初1年とか3年とか言われた仮設暮らしはなしくずし的に早や6年。
基本プレハブ造りなので既に住宅としての機能はとうに限界を超えている。
土地の嵩上げや新しい宅地の造成など勿論少しづつ進んではいるが、、、。
震災当初からこの6年間の政府の施策をあらためて振り返って見れば、
やはり基本この国の行政は中央の大都市圏に厚く地方に冷たいのだなぁと
感じざるをえない。これがもし仮に東北の沿岸部でなく東京や大阪などの
大都市圏、大経済圏の災害だったら絶対こんな悠長な施策ではなかっただろう。
どこか、古来から続く「地方を捨て置く」「地方が割りを喰う」空気感が
色濃く残ってるのだよなあ。実際には日本の大多数は地方で成り立っている
のだから、地方の復興がなければ結果的には国は疲弊するばかりなのにね。

などと取り留めもないことをあれこれ感じたりもしつつ、せめて今一度、
明日くらいは国民一人一人が原点に立ち帰って、被災地に思いを寄せ、
頑張っている人達に思いを馳せ、心からエールを送る一日でありたいね。
そして春になったらまた会いにいこう。あいつらの笑顔が大好きだからな。
日々誰もお互い楽なことはないけどそれでもね、前を向いて歩いていこう。
時を味方につけてね、その先の明日に向かって未来を紡いでゆこう。

追伸。春のツアーの1本追加、6月4日の出雲ライブが発表されたね。
去年の益田に続いての島根県からのオファー。嬉しいし、ありがたい事だ。
初めて行く街、初めて会う人達、空気、景色。すごく楽しみだよ。感謝！
島根の人は勿論、近県や遠征の人も広島と併せて是非。益田軍団も是非な！


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