#424  2015年3月11日(水)
あれから4年。

今年も3月11日を迎えた。東日本大震災から4年。
あれからもう4年も経ったのか…とも感じるし、
まだ4年しか経ってないんだよなぁ…とも感じる。
大切なものたちを理不尽な奪われ方をした人達にとって
この4年という時間は傷が癒えるにはまだ全然短すぎる時間だ。
辛く厳しい現実との闘いが続いていることを察するに余りある。

日々の暮らしは目まぐるしく、世の中の移り変わりも激しい。
時ばかりが急ぎ足で過ぎてゆき、時代にうち棄てられたかのような
放置されっ放しかのような寒々しい光景を現地で幾度も目にする。
沿岸の被災地を訪ねるのはここ最近は年に5、6回ほどだが、
行く度に目に映るのは土地のかさ上げのために盛られた土の山と更地。
行き交うダンプが巻き上げる粉塵。少しづつ進んではいるのだろうが、
復興にはどれだけの膨大な時間がかかるのだろうと思わされる光景だ。

それでも状況を進捗させ物事を動かしてゆくのは「人の力」以外にはない。
人は一人では誰もがか弱くあまりにも小さな存在でしかないが、
その一人一人がそれぞれの立ち位置で、それぞれの役割で、
物事を動かしてゆくしか他に道はないのだ、という現実を思わされる。

そんな中、日本で開催される2019年のラグビーワールドカップの
国内12会場の一つに岩手県釜石市が選ばれたというニュースは
久々に胸躍る嬉しいニュースだった。行く度に釜石の街で目にした
「2019年ラグビーワールドカップを釜石へ！」という小旗。
悲願達成に地元の喜びは計り知れないと思う。復興が加速するという希望。
俺達世代なら誰でも知るかつての強豪「新日鉄釜石」。ラグビーは釜石の象徴だ。
津波で甚大な被害を受けた鵜住居地区に世界レベルのラグビースタジアムが
建設されるという。当然、周辺の環境やインフラ整備も加速されるだろう。
2019年、これからの4年という時間の一つの目安が見えてきたわけだ。
鵜住居は釜石の市街地からひと山越えた隣町の大槌との間にある地区。
今は更地だが、あそこに4年後、世界の人が行き交う光景が生まれるのかと
想像するだけで一筋の希望が湧いてくる。復興が加速することを願う。

それから、大槌の赤浜地区で漁業を営む人達を追ったドキュメンタリー
『赤浜ロックンロール』という映画がこのほど完成したと知らせがあった。
大槌STANDING STANDING、ありフェス実行委員会のメンバーでもあり、
ロックンロールワカメでビーツファンにはお馴染みの? 漁師・阿部力君が
メインキャストで出演するドキュメンタリー作品だ。
ビーツは映画にエンディングテーマ曲を提供する形で協力させてもらった。
5月のGW、新宿K’s cinemaにて公開。以降順次、地方でも上映とのこと。
大槌沿岸を取り巻く現状がよく映し出されている。興味ある方は是非。
公式サイト　http://u-picc.com/akahama_rocknroll
予告編　https://www.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=O2Y0j0qXuaQ&app=desktop
シネマトゥデイ記事　http://www.cinematoday.jp/page/N0070356

季節は移ろい、もうすぐ春が来る。今年も東北の仲間達に会いに行く。
4月に仙台、宮古。6月に郡山、盛岡。8月には今年も大槌ありフェス。
俺達も一人一人自分に出来る事を継続してやっていこう。
みんなの笑顔を胸に思い描き、繋がった空の下から願いを込めて。


☆「NEVER STOP ROLLING」ビデオクリップ 配信中
【iTunes】https://itunes.apple.com/jp/music-video/never-stop-rolling/id843652074
【レコチョク】http://recochoku.jp/artist/30212122/

☆2014アルバム『NEVER STOP ROLLING』発売告知MV
https://www.youtube.com/watch?v=ENutIGokbE4