OKI'S DIARY 2012
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#333  2012年7月7日(土)  おおつちありがとうロックフェスティバル 無事終了!


6月30日「おおつちありがとうロックフェスティバル」。
遂にあの大槌の町にロックンロールが鳴り響いた。
大槌のみんなの本気の思いがたくさんの人々の心に伝わり、
たくさんの人達の心を打ち、たくさんのいろんな人々の心が繋がって、
大槌のでかい空の下、最高の笑顔とパワーと感謝に溢れる感動的なフェスになった。

出会いから1年3か月。本当にこの日を迎えられるとは。感無量。本当によかった。
彼らの頑張り、本気の思いが、最高の形で報われる日が来て本当に本当によかった。
そして、そのフェスに参加させてもらい、みんなと共にめいっぱいロックンロールを
鳴り響かさせてもらえたことを心から感謝してます。本当にありがとう。


フェス前日。夕方に大槌に到着。会場となるのは、一年前は瓦礫に埋もれていたマスト。
秋口頃までは手着かずのままだったが、去年12月22日にリニューアルオープンした。
そのマストの屋上で大槌STANDING STANDINGのみんなが忙しく会場準備に追われている。
特設されたステージではRIA & ノリシゲさんのリハが行われている。
お二人は吉里吉里で瓦礫を集めて作ったBAR「APE」を経営している。
大槌の復興を願う「歩きましょう」という曲が有無を言わさず素晴らしい。
フェスでは大槌高校吹奏楽部との合同演奏。アニが担当者として忙しく動き廻っていた。

ビーツもリハを終え、復興食堂に寄った後、大槌北小のきらり福光仮設商店街へ。
毎回呑みに行くやきとり屋さん「七福」で、明日の本番に向けてみんなで景気づけ。
亡くなった妹さんの意志を継いで店を再開した通称おねーさんの料理が最高に美味い。
いよいよだなぁ、いよいよなんだなぁ!という高揚感で大人も子供も既に笑顔全開だ。


そして迎えたフェス当日。これ以上ない最高の快晴。高く青い空に陽射しが眩しい。
実行委員長キミオの挨拶を皮切りにフェスがスタート。勇壮な虎舞が祭り気分を煽る。
ステージ横のブースでは「うに祭り」に長蛇の列。ツトム達が忙しくうにを振る舞う。
コウタ達プリズナー11のライブも、SDSDのみんなが壇上に上がってのキミオの挨拶も、
本当にまっすぐ胸を打つ素晴らしいものだった。本気のありがとうの思いが胸に響く。

太陽が高く昇った昼頃にはお客さんもいっぱい増え、そこかしこに笑顔が溢れている。
知った顔の皆も続々と各地から集結してきた。ナオキック率いる小岩軍団は東京から。
SCRAPノブ&カオリやDIABOLIC小林兄弟達郡山チーム。宮古のミノル達「ワカシの会」。
盛岡で一緒にやったバンドマン達。ビーツのローディーミツルの地元南三陸町からは、
タカシ率いる「南三陸INNOCENT DAYS」のみんな。ちびっこ達も元気に走り廻っている。

大槌SDSDの皆が直接出演交渉をし、その意気に応えてこの場に集まったバンド達が、
本当にこの大槌でロックンロールを鳴らしている。大槌にロックが鳴り響いている。
本当にこのフェスを実現させた彼らの頑張り、本気の思いは、言葉にできないほど凄い。
いまだ町の大半が廃墟の荒野のような状態で、自分達も大半が仮設住宅での生活の中、
彼らは全くのゼロの状態からこのフェスを創りあげたのだ。手創りで。自分達の力で。

ビーツのステージはそんな彼ら大槌SDSDへの愛と敬意を込めて「STANDING STANDING」
からスタート。「十代の衝動」「さすらいの歌」、大人も若者も空高く拳を突き上げる。
今は遠く見える灯でも信じてみるだけの価値はある。それを伝えたい「I WANNA CHANGE」、
「大切なあの街へ」。大槌のみんなとの出会いがそのまま歌になった「瓦礫の町で」。
そして「拳を握って立つ男」、ラストの「BOYS BE A HERO」まで、あっという間だった。

あっという間だったけど、俺の目にはスローモーションというかストップモーションの
ように、ステージからの風景や青空やみんなの顔、表情、笑顔が強烈に焼き付いていた。
出会いからここに至るまでの数々のいろんな場面が頭をよぎって感慨深かった。
みんなの笑顔が最高だった。突き上げられた幾多の力強い拳は必ず未来に繋がってゆく。

フィナーレの「歩きましょう」の大合唱の後、色とりどりの花火が夜空を染めあげた。
「おおつちありがとう花火」。町民の皆さんの募金で打ち上げられたありがとうの花火。
「こっからが始まりだと思ってます。皆さん、これからも毎年大槌に来て下さい!」
キミオの熱い挨拶が胸を打つ。そう、これからだ。未来へ向かう力強い一歩が刻まれた。


打ち上げは北小のきらり福光仮設商店街にてバーベキュー。呑めや歌えの大宴会。
途中サプライズで横断幕がライトアップされる。そこにはこう書かれてあった。
「王士(キミオ)君 STANDING STANDING ありがとう この大槌は若者が創る」。

翌朝の岩手日報には一面見開きカラーぶちぬきでフェスの記事が紹介されていた。
SDSDのみんなもちろん初めてのトライで、慣れないことばかりで全て手探りの中、
大変な苦労を重ねてきたと思うけど、本気の思いがあれば人は動き物事は成される。
実行委員長キミオ、SDSD代表シゲオ、事務局長タクヤをはじめ皆みんな本当に凄いよ。
思いが思いを呼び、笑顔が笑顔を呼び、心の繋がりがパワーとなって物事を成就する。
その事の素晴らしさをあらためて胸に刻ませて貰い、みんなの笑顔に見送られながら
大槌の町を後にした。こちらこそ本当にありがとう。来年もまた必ずやろうな!
そして全国から協力してくれたBEATNIKSのみんな、本当にありがとうございました!

さぁ、そしてビーツは夏のビーツマニアに向けての準備開始。暑く熱い夏がまた来る。
この夏も、鳴りやむことのないロックンロールを!何処かの街で会いましょう!
We hear CALL S.O.S from East Japan」「To save them,let’s send the mind」
POWER TO YOU! POWER TO JAPAN!」

☆「おおつちありがとうロックフェスティバル」公式HP
http://www.arifes.jp

THE STREET BEATS「ありフェス」マストステージ映像配信
http://www.ustream.tv/recorded/23663702




     

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