OKI'S DIARY 2012
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#326  2012年3月1日(木)  結束を胸に。


ここんとこずっとバタバタ続きですっかりダイアリー更新が遅くなってしまった。
昨日の大雪に驚いてたらもう今日から3月。マジな話、体がもうひとつ欲しいくらいだ。
まずは2月下旬の名古屋・新宿弾き語り、集まってくれたみんな、感謝してます!

名古屋でまたもや大槌STANDING STANDINGのみんな宛てにと去年に続き多額の寄付を
持って来てくれた岐阜の伊藤さん、そして今は石川在住かな?寺内さん。マジ凄いよ。
本当に感謝してます。あなた達の心意気丸ごときっちり大槌のみんなに届けますので!
もちろん他の皆の分も。毎月寄付を続けてくださっている大阪や川崎のご夫婦をはじめ、
全国に何人も熱い気持ちを持った人がいること、本当に捨てたもんじゃないな!と思う。
己の我欲や他人への不満に終始する人にはわかるはずもない。素敵な人達が沢山いる。
プラスの気やポジティブな縁を大事にすることだ。人生の時間はそう長くはない。


2月11日のビーツLOFTライブを終えた後、13日の朝から大槌に行ってきた。
今回の遠征の目的は、去年夏に入籍し秋に広島に新婚旅行に来てくれた大槌の漁師
マモチャン・ヒロヨ夫妻の、ヒロヨにウエディングドレスを着て貰うサプライズ企画。
愛知の里恵さんという非常にハートの熱い人の発案で、マモチャンの兄貴のツトムや、
ヒロヨの姉の邦ちゃん達が協力し、本人達には内緒で進めていた極秘プロジェクトだ。
当日は両家の親御さんも招いてのサプライズ。アジトが暖かい祝福に包まれた夜だった。

里恵さんは非常に気丈な女性なのだが、それでも初めて目の当たりにする大槌の光景は
想像を遥かに遥かに超えていたそうで、そして何よりその中でタフに生きている大槌の
みんなのいつもの笑顔の凄さの意味を思い知らされた時、余りの衝撃に立っていられず
膝から崩れ落ちて泣いた。あの巨大な痛みに対して、笑顔で立ち向かっているみんなの
真の凄さが一瞬で理解できてしまうからだ。ナオキックやツッチーも最初は絶句だった。
安っぽい同情とかなんかではなく、大槌のみんなの心の強さに芯から心打たれるのだ。
行けばわかるが、風化など絶対許されてはいけない。

震災からもうすぐ一年になる大槌の現状は、言うまでもなくまだまだ大変な事だらけで、
とても結婚式どころの状況ではない。特にここ最近は、ただでさえ厳しい状況に加え、
一周忌の法要が立て続けで、みんな心痛む事も多々あろう。みんな家はもちろんだが、
親や兄弟、妻や夫、友人、、、大切な人を一度に失っているのだ。心中察するに余りある。
身内の御遺体が見つかってないままのSTANDING STANDINGメンバーだって何人もいる。
あいつらはそんな中、みんな泣き言一つ言わず気持ちを強く持って日々頑張っている。
応援しないでいられる理由がない。こないだの新宿弾き語りの日に久しぶりに会った
南三陸町のタカシにしてもそうだし、同じく南三陸町出身のローディーミツルもそう。
みんなそれぞれ気丈に振る舞い、前を向いて生きているのだ。応援しない理由がない。
できる事はほんの僅かだとわかっていても、ゼロよりはましなんだと信じて動くのみだ。


そんな中、前述のマモチャンの兄貴である漁師のツトムが被災地の現状を世に伝える為、
NHK BS-1の『地球テレビ100「苦悩する被災地・生活再建」』という番組に出演する。
3月3日(土) 22時〜23時50分の生放送。前半が気仙沼、後半が大槌特集とのこと。
現地からの生中継もあるそうで、ツトムは大槌を代表して東京のスタジオで生出演。
ツトムは本名を阿部力といい、もちろん大槌STANDING STANDINGのメンバーでもあり、
今年に入ってからもOKI弾き語り4本もビーツの年明けLOFTライブも全て来てくれて
いる筋金入りの熱きBEATNIKSでもある。是非、全国のBEATNIKS達にも番組を観て貰い、
彼らの思いや被災地の現状を知り、感じてほしいと切に願う。是非観てやってください。


3月。あれから一年。ビーツ2012年春のツアー「STRONG TIES TOUR 2012」も始まる。
今もってロックンロールに生かされている我が身の幸運を心から感謝しつつ渾身で、
メンバー・スタッフ一同、力を合わせて、全身全霊取り組んで行きたいと思っている。
STRONG TIES。“強い結束”。一人でも多くの人にパワーと元気を伝えられるロックを。
信じ抜いた絆と拳。より強く太く。鳴りやむことのないロックンロールを!
We hear CALL S.O.S from East Japan」「To save them,let’s send the mind」
POWER TO YOU! POWER TO JAPAN!」


追伸。今まで毎月大槌に行った際、定期的に城山という小高い山から町の全景を写真に
撮ってパソコン版のダイアリーにアップしている。テレビでもよく映る大槌の全景だ。
今回行ったら、何かどうも風景が違うなと思ったら、1月まではあった向かって右側の
白い建物(屋上に三角のテラスがある病院)が解体されて無くなっていた。
初期の写真から見比べてみてもらったらわかるのだが、印象的な建物だったので。
町に残る建物の残骸は町役場やふれあいセンターやカネマンなど、数えるほどになった。
赤浜でも残っているのは民宿あかぶの建物だけ。将来いつの日か復興は必ずや成る。
その来たる日のためにも、この今を刻む風景を常に目に焼き付け続けなければと思う。

追伸2。前に書いた大槌の相撲取りの中学生ユウヤが横綱白鳳関に招待された話。
こないだテレビでやってたね。大槌の仲間からの情報によると、宮古フェスのDVDとか
ガンガン観てくれてるそうだ。4月からは青森の名門校で相撲を続けるとのこと。
町の人を元気づけるためにも高校相撲でガンガン活躍してほしいね。応援してるぞ!




     

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