OKI'S DIARY 2005
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#138 2005年11月15日(火)  「BRIGHTEST FIST TOUR」絶好調展開中


   11月も早や半ば。ここ数日の東京は冬の訪れを思わせるような低く重い曇り空。だけど今夜は、ほんのわずかな時間だが、雲の切れ間から顔を覘かせこうこうと夜を照らす真ん丸な白い月を見ることができた。季節の移り目を知らせる北風に、冬仕度を急げと急かされながらも、今しかないこの季節をめいっぱい感じ、慈しむように俺は日々を過ごしている。

   2005年秋冬ツアーも折り返し点を過ぎ後半戦へ。ここ一ヵ月で10本のライブを終え、プレイしたレパートリーが今のところ51曲。先月末の神戸から小倉、博多、浜松、千葉、熊谷ときて、今週末からは京都、姫路、名古屋、高崎と廻る。今の俺は異常なほどのハイテンションらしく最早や収まりがつかないような状況だ。まさに今を生きている実感というのか、思わず“壊れたってかまわねぇんだよ”と声に出して叫んでしまうほど血がたぎり力がみなぎっている。それがもろに形に出たのが千葉でのライブだったようだ。最高だったな。なぁ千葉ルルル〜ック!(見た人にだけわかる)。

   ともあれ、ライブの最中にしばしば、一瞬とも永遠ともつかぬかけがえのない瞬間を幾度も感じている。ストップモーションのように、それはまるで時間など存在していないかのような感覚でもあり、逆にこの瞬間を逃せば二度と戻らないと知り尽くしている刹那の感覚でもあり、例えれば、沈む夕陽を飽きもせず眺めてる時に感じるあの感じか。または、寄せては返す波や、手が届きそうな星空を眺めるともなく眺めてる時に感じるあの感じのようでもある。瞬間と永遠。その狭間である“今”。ライブはまさに“今この時”にしか存在しない瞬間の連続そのものだ。だからライブは最高。そんなライブが当たり前に体現できるビーツは最高。ほどほどに、ってのが一番苦手なタチなんだ。今をこの手に抱いてとことん突っ走るよ。どこかの街で会いましょう。



     

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