OKI'S DIARY 2000
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#322000年12月19日(火)

2000年のツア−ファイナルの渋谷オン・エア・ウエストでのライブから早10日。いつにも増して、これ以上ないというくらい真っ白に燃え尽きたせいか、いまだその余韻の中をふわふわと漂っているような感じの日々が続いている。熱が醒めてない感じというか。非日常な感じ。
しかし今回のツア−はなんと充実していた事だろう! ほんとうに。各地に集まってくれた皆さんにはただ一言、感謝するのみ。それ以外に言葉なし。結局、ツア−16本(プラス真夜中のイベント1本)で、新作『魂が求めるもの』の全曲を含む総数47曲をプレイしたのだが、実際演っていて今回どの曲も、新しい曲も古い曲も、すごくリアルに確かな熱さと手応えを持ってそこに存在している事が実感できた。 いろんな歌をいろんな人達が大切に思ってくれているのだという事も改めて実感した。それがとてもうれしい。俺の歌は俺にとっては文字通り”生きている証”そのものなのだから。
持っているパワ−をフルに発揮し、大いなる魂を注ぎ込んだアルバム 『魂が求めるもの』 を作れた今年。そして自分に偽りなく、むき出しの心のまま、魂が求めるままに生きていく事を改めて宣言し、ライブもそれを証明できた今年2000年。
20世紀最後の年はビ−ツにとって、俺にとってとても大きな意義のある年として心に刻む事ができた。ビ−ツをやり始めてから丸17年。壁が現れるたびにそれを越え、また次の壁が現れるたびにもっと強いパワ−をふりしぼりまたそれを越え...と、そんなふうに歩いてきたおかげで今俺の手元には百何十曲も俺の分身である歌達が在り、魂をぶつけあえるバンドが在り、支えてくれるスタッフがいる。そして何よりもCDを聴きライブに集まってくれるファンの人達が全国のいろんな街にいてくれる。この幸運に感謝して、この大いなる大切なものを持って、大切な思いを抱いて、新しい年へ向おう。新しい世紀へいこう。


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